数独日誌100606(2)
数独は流行語大賞に選ばれても良かったのでは、と思うくらいのネーミングの成功例でしょう。特に外国人にはSudokuという音はなんとも不思議な響きなんだろうと思います。日本より前に海外でまずSudokuが大流行した、ということにこの音が一役買ったのは間違いのない
ところでしょう。
その数独の名付け親、ニコリ社社長鍛冶真起氏の名前を冠した「”数独の父”鍛冶真起が教える難問数独」という本が送られてきました。同じニコリ社の「激辛数独」より値段も高く、装丁も立派で、気合いが入っている感があります。
ニコリ社「数独通信」への投稿作品の中で、未掲載のものから選んだようです。私が「数独通信」最新号に採用してもらった作品は出来の悪い方でした、と前にブログで書いたのですが、そのときの出来の良い方がこの本に掲載されていました。
近藤夲さんは後半の最難問に集中的に4題掲載されていて、相変わらずの存在感です。
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コメント
ikachanさん、ホームページの開設おめでとうございます。
これからの展開が楽しみです。応援しています。
ところで、こちらのブログで「難問ナンプレ解き方のコツ」にある塗り分け連鎖は2-String Kiteのことであると書かれています。
しかし、Sudopedia等の解説にあるように、2-String Kiteではブロック内での連鎖は必要としません。
例えば、次のような場合でも2-String Kiteは成立しています。
-XX --- X--
XXX --- ---
XXX --- ---
--- --- ---
--- --- ---
--- --- ---
X-- --- #--
--- --- ---
--- --- ---
#にXは入りません。
ということで、塗り分け連鎖は2-String Kiteではなく、Simple Colorsのことだと思います。
Simple Colorsの解説はSudopediaにもありますが、[http://www.sudokugame.org/solv/]にもあります。
Simple Colorsには2タイプありますが、「難問ナンプレ解き方のコツ」にあるのは1番目のタイプです。
なお、2番目のタイプは「ナンバープレース、数独 解法まとめ」ではSimple Chainとして紹介されていますが、こちらのサイトではX-ChainのことをSimple Chainとしています。
つまり、どちらかが誤りと考えられますので、Simple Chainという言葉は使わない方が賢明かもしれません。
2-String Kiteでブロック内の連鎖がある場合はSimple Colors Type 1も成立しています。
また、解法の適用範囲を考えると、次のような関係が成立していると思います。
Remote Pairs ∈ Simple Colors Type 1 ∈ X-Chain
ところで、塗り分け連鎖(Simple Colors Type 1)には次のようなパターンもあるようです。
X-- --- ---
--X --- X--
--- --- -X-
--- --- ---
--- --- ---
--- --- ---
X-- --- #-#
--- --- ---
-## --- -X-
#にXは入りません。
同じことがペアの不在証明(Remote Pairs)でも言えます。
XY-- --- ---
--XY --- XY--
--- --- -XY-
--- --- ---
--- --- ---
--- --- ---
XY-- --- #-#
--- --- ---
-## --- -XY-
#にはXもYも入りません。
投稿: パズル好き | 2010年6月 6日 (日) 20時15分
パズル好きさんへ
いつもコメントありがとうございます。実は2-String Kiteは本体のブロック部分内の連鎖を必要としない、というのはつい最近Tachyonさんのコメントで教えてもらいました。(数独日誌100514へのコメント参照)
ご指摘の件ですが、たとえばパズル好きさんに教えていただいたSudopediaの説明を見ても、2-String KiteとSimple Colors(1)の違いがよくわかりません。Sudopediaでは本体のブロック部分内の連鎖がない場合はGrouped 2-String Kiteとなっていますよね。
個人的には2-String Kiteという名前は言い得て妙というか、気に入っています。
投稿: ikachan | 2010年6月 7日 (月) 21時00分
Sudopediaには2-String Kiteの2パターンが紹介されていますが、どちらもブロック内の連鎖は必要ありません。
ブロック内の「/」のない4マスにも「X」があってよいのです。
また、2-String Kiteでは2つの強リンクがブロックを挟んで直角である必要がありますが、Simple Colors Type 1ではその必要がありません。
その上、Simple Colors Type 1は4以上の偶数個の連鎖マスでも成立します。
なお、私も「2-String Kite」の響きが好きです。
投稿: パズル好き | 2010年6月 7日 (月) 23時06分
> その数独の名付け親、ニコリ社社長鍛冶真起氏の名前を冠した
> 「“数独の父”鍛冶真起が教える難問数独」という本が送られて
> きました。同じニコリ社の「激辛数独」より値段も高く、装丁も
> 立派で、気合いが入っている感があります。
ikachan さんのおっしゃる通り、この本の表紙カバーのデザインや
イラストが、いつものニコリの数独本と違ったオシャレな雰囲気で、
僕も大いに気に入りました。
デザイナーの名を見たら、「数独通信」の創刊号からずぅ~っと
毎号表紙をデザインしているお馴染みの岡本修身さんでした。
この岡本さんは、「数独通信」の表紙だけでなく、Tシャツにも
同様に数独の盤面のユニークなデザイン・イラストを描いて
いらっしゃいます。
以前に一二度、代官山にある岡本さんの工房へお邪魔したら、
欲しくなりそうなTシャツがいっぱい並んでいました。
このジジイには、ちょっと似合いませんが……。 \(^o^;)">
投稿: 近藤夲 | 2010年6月 7日 (月) 23時38分
2-String Kiteでは、強リンク - 弱(強)リンク - 強リンクの繋がりがあるので、X-Chainの一種と考えてよいのではないでしょうか。
投稿: パズル好き | 2010年6月 8日 (火) 00時22分
4個の連鎖マスから成るX-ChainのことをTurbot Fishと呼ぶようです。
(http://hodoku.sourceforge.net/en/tech_sdp.php#tfを参照)
また、Skyscraperも2-String KiteもTurbot Fishの一種のようです。
投稿: パズル好き | 2010年6月 8日 (火) 02時58分
パズル好きさんへ
2-String KiteとSimple Colors Type 1の違い、よくわかりました。ありがとうございます。「塗り分け」という言葉からして、著者の今井洋輔さんも2-String KiteではなくてSimple Colorsの方を意識していたかもしれませんね。
引き続きコメントをいただきました。私の理解が追いつきません。しばし時間を下さい。
投稿: ikachan | 2010年6月 8日 (火) 20時32分
パズル好きさんへ
Sudopediaでは X-Chain にあたるものは Fishy cycle(X-cycle)ですね?
「ナンバープレース、数独 解法まとめ」(ミシチャンのサイト)では X-cycle とされているようですが、どうでしょう?
投稿: Tachyon | 2010年6月 9日 (水) 20時23分
Tachyonさんへ
私が本格的にナンプレについて調べるようになったのは今年の4月からなので、まだそんなに詳しいわけではありません。
従って、調べる中で分かったことを書き込んでいます。
X-Chainについては
http://www.sudokugame.org/solv/simplechain.php
に解説があります。SudopediaにもX-Chainの項目があります。
また、「ナンバープレース、数独 解法まとめ」にあるX-Cycle(不連続ループ)がX-Chainに当たると思います。つまり、X-ChainはX-Cycleの一種なのではないでしょうか。
SudopediaのFishy Cycle(X-Cycle)に不連続ループは含まれていません。X-Chainとして別に分けているようです。
Tachyonさんの「仮おさえのカーブ」のコメントにも返信していますのでご覧ください。
投稿: パズル好き | 2010年6月 9日 (水) 23時33分
次のようなX-Chainを考えてみます。
① -強- ② -弱- ③ -強- ④ -弱- ⑤ -強- ⑥
③にある数Xがある場合、②にXはないので①に必ずXがあります。
④にある数Xがある場合、⑤にXはないので⑥に必ずXがあります。
つまり、③・④のどちらがXであっても①・⑥のどちらかには必ずXがあります。
Simple Colors Type 1では①・⑥のどちらか片方がXですが、X-Chainでは①・⑥の両方がXになる場合もあるということが違いになります。
投稿: パズル好き | 2010年6月10日 (木) 19時26分
パズル好きさんへ
パズル好きさんの過去のコメントを見直していたら、面白いことに気づきました。
パズル好きさんの以下のコメントで:
> ところで、塗り分け連鎖(Simple Colors Type 1)> には次のようなパターンもあるようです。
>
> X-- --- ---
> --X --- X--
> --- --- -X-
> --- --- ---
> --- --- ---
> --- --- ---
> X-- --- #-#
> --- --- ---
> -## --- -X-
>
> #にXは入りません。
これは二つの2-String Kiteの連結ととらえることができると思いますが、どうでしょう?
投稿: Tachyon | 2010年10月 1日 (金) 17時30分
Simple Colors Type 1は強リンクのみのX-Chainと考えることができるので、X-Chainの一種とも言えると思います。
この説明図ですが、確かに2-String Kiteを2つ連結したX-Chainと見ることもできますね。
ただ、塗り分け連鎖(Simple Colors Type 1)の説明図としては不十分でしたので、修正したい思います。
【塗り分け連鎖(Simple Colors Type 1)の場合】
X// --- ///
//X /// X//
/// --- /X/
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X-- --- #/#
/-- --- -/-
/## --- -X-
/にはXが入らないものとします。
すると、#にもXは入りません。
【X-Chainの場合】
X-- --- -/-
//X /// X//
/-- --- -X-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X-- --- #/#
/-- --- -/-
/## --- -X-
/にはXが入らないものとします。
すると、#にもXは入りません。
投稿: パズル好き | 2010年10月 2日 (土) 07時19分
パズル好きさんへ
上記の解説を、2-String Kiteの連結ととらえた場合どうなるか考えてみました。
【2-String Kiteの連結の場合】
X-- --- ---
/-X /// X/-
--- --- -X-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X-- --- #/#
/-- --- -/-
/## --- -X-
/にはXが入らないものとします。
すると、#にもXは入りません。
【上記の連続タイプの場合】
X## --- #-#
/-X /// X/-
-## --- #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X## ### #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/にはXが入らないものとします。
すると、#にもXは入りません。
投稿: Tachyon | 2011年9月 3日 (土) 16時58分
Tachyonさんへ
意図されていることは分かりますが、図が少し違っているように思います。こちらの図ではないでしょうか。
【2-String Kiteのパターンを2つ含むX-Chain】
X-- --- -/-
//X /// X//
/-- --- -X-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X-- --- #/#
/-- --- -/-
/## --- -X-
【2-String Kiteのパターンを2つ含むX-Cycle】
X## --- #/#
//X /// X//
/## --- #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X## ### #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
投稿: パズル好き | 2011年9月 4日 (日) 15時19分
パズル好きさんへ
Grouped 2-String Kite の場合も考慮したので、
r1c3, r2c2, r1c8, r2c9 ではXが入ってもよいと考えたのですが、どうでしょうか?
投稿: Tachyon | 2011年9月 4日 (日) 17時30分
すみません。間違えました。
「r1c3」のところは「r3c1」です。
投稿: Tachyon | 2011年9月 4日 (日) 17時41分
Tachyonさんへ
そういう意味でしたか。それなら、こちらの図でいかがでしょう。
【Grouped 2-String Kiteのパターンを2つ含むGrouped X-Chain】
X-- --- -X-
/XX /// X/X
X-- --- -X-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X-- --- #/#
/-- --- -/-
/## --- -X-
【Grouped 2-String Kiteのパターンを2つ含むGrouped X-Cycle】
X## --- #X#
/XX /// X/X
X## --- #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X## ### #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
投稿: パズル好き | 2011年9月 4日 (日) 18時22分
次のようなGrouped X-Cycleも考えられると思います。
X## --- #X#
/XX /// X/X
X## --- #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
X ## X X X #/#
/-- /// -/-
/## X X X #X#
投稿: パズル好き | 2011年9月 4日 (日) 19時29分
パズル好きさんへ
面白い! これで2-String Kite(Grouped X-Cycle)対策は、ほぼ完璧ですね。
蛇足ですが、ついでに2-String Kiteが3つ繋がった場合を考えてみました。
【Case-1】
X-- --- -X-
/XX /// X/X
X-- --- -X-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
%// /// X/X
/-- --- -X-
/-- --- -X-
%に数字Xが確定します。
【Case-2】
X## --- #X#
/XX /// X/X
X## --- #X#
/-- --- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
//X /// X/X
X ## --- #X#
/## --- #X#
2-String Kiteを4つ繋げたのと同じ感じになりました。
投稿: Tachyon | 2011年9月 9日 (金) 21時50分
追加します。以下のように平凡な場合もあります。
【Case-3】
X-- --- -X-
/XX /// X/X
X-- --- -X-
/// /X/ X/X
/-- --- -X-
/-- --- -X-
X -- -#- -/-
/-- --- -/-
/-- --- -/-
投稿: Tachyon | 2011年9月10日 (土) 13時52分
もうひとつ、以下のような場合も考えられます。
【Case-4】
X-- --- -X-
/XX /// X/X
X-- --- -X-
//X /// X/X
/-- --- -X-
/-- --- -X-
X -# --- -/-
/-# --- -/-
/-# --- -/-
投稿: Tachyon | 2011年9月11日 (日) 18時02分