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2011年5月

数独日誌110526

   とりあえず先に記事を書くことにします。パズル好きさん出題の問題です。パズル好きさんの言っていた通り、Sue de Coqと世界文化社の本の手筋だけでなんとか解けましたが、とっても大変でした。それにしても自作のプログラムでSue de Coqの手筋が仕込めるというのはスゴイですね。

--4 7-- -65
359 -4- 8-7
--- --- 3--
-7- --9 5--
--- 68- ---
9-- --2 -3-
--7 -5- --1
4-6 --8 ---
5-- --- --9

   最初普通の問題を解くように初級中級手筋が使えます。その後使った順番に手筋を列挙すると、
Sue de Coq(sudopediaに載っていたタイプだと思います)
XY-Chain
XY-Chain
Finned Fish
四角の対角線
Finned Fish
Sashimi Fish
XY-Chain
XY-Chain

   これだけたくさんの上級手筋を使ったことは市販の本ではなかったと思いますし、一体どの手筋が効果的で、どの手筋は不要だったかなど、皆目見当がつきません。

   Sue de Coqについては(2,4)にある12の2択マスと、(7,6)にある34の2択マスを使って中下ブロックで適用できます。つまり(7,4)(8,4)(9,4)の3つのマスには12349の5つの候補数字があります。9は(7,4)か(8,4)のどちらかに必ず入るので、9の入るマス以外の2マスには1234が候補となりますが、ここには(1または2)と(3または4)が入る形となります。もし3が入れば(7,6)は4となり、4が入れば(7,6)が3となり、どちらの場合でも(9,6)から3と4が除外できます。またこの2マスに1が入れば、(2,4)が2に、2が入れば(2,4)が1となり、どちらの場合でも(4,4)から1が除外できます。

   最後にTachyonさん出題の残りの2題(第2弾の2題目と3題目)を取り上げたいと思います。

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数独日誌110523

   Tachyonさん出題のSue de Coqを使う問題の第3弾、2題まとめてレポートしたいと思います。2題の傾向が似ている感じがあるので。(下の2題です)
023057819      
970080305
805090076
709008560
050000780
068570194
030810907
087000031
194700058

509780341
480931605
301405009
704090060
200070090
690054712
900000150
806519037
135047906

   まず初めてSue de Coqの手筋が使えました! 新しい手筋を使った、というのはパズル好きさんに教えていただいたW-wing以来(数独日誌100927など参照)ではないかと思います。問題を提供していただいたTachyonさんとパズル好きさんには感謝したいと思います。

   Sue de Coqの手筋ですが、2題ともHodokuに紹介されていた2つのタイプのうち、1つ目のタイプだと思います。ただSue de Coqは比較的見つけやすかったのですが、その後は2題とも2-String Kiteでいくつか数字を除外できた以外はなかなか手が進みませんでした。

   それでも2題目の方はなんとかXY-Chainが見つかり、フィニッシュまでたどり着くことができましたが、1題目の方はXY-Chainがうまく探せず、終了できませんでした。読者の皆さんはいかがだったでしょうか。

   次回はパズル好きさんの問題を取り上げようと思います。

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数独日誌110520

   下がTachyonさん出題の第2弾の最初の問題ですが、再び撃沈してしまいました。Sue de Coqの原理は理解できたと思うのですが、標準型はともかく拡張型がなかなか見つかりません。
000026548
200058700
508013000
050070300
801532604
002090050
000260000
025180000
689340000

   これでは記事にならないなと思い、他の手筋を探したところ、以下の手筋は見つかったのですが。

   (1,4)と(5,2)にある79の2択マスが、片方が7ならもう片方が9、片方が9ならもう片方が7というRemote Pairsのような関係になっていて、その2つのマスの交差点の(1,2)のマスから7と9が除外できます。(世界文化社の今井洋輔著「難問ナンプレ解き方のコツ」で紹介されていた「仮おさえのカーブ」という名前の手筋かと))

   (6,6)~(4,3)までの2択マスを7つ連鎖して(41,17,79,97,74,46,64)XY-Chainの手筋で(4,6)のマスから4が除外できて1で確定。

   同じくXY-Chainで(1,3)~(6,1)までの2択マスを7つ連鎖して(37,74,46,64,49,97,73)(1,1)から3を除外。

   この問題のやりとりが終了したら、次回はTachyonさんの第3弾の問題を先に記事にして(やさしめということなので)、その次はパズル好きさんの問題を解いてみたいと思います。

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数独日誌110519

   Sue de Coqを使う問題でたくさんコメントをいただき、管理人としては嬉しい限りです。今手元に普段やっている数独ナンプレ本もなく、せっかく追加の問題もいただいているので、もう少し話題にしたいと思います。

   今回Tachyonさんが3問、パズル好きさんが1問問題を提供してくれたので、管理人の方で2日に1問くらいのペースで記事にしたいと思います。管理人が解けても解けなくても、「自分はこう解いた」とか「ここが疑問だ」など、またコメントを寄せていただけると、もう一段盛り上がるかな、と思いました。よろしくお願いします。初めてコメントする方もよかったらご参加下さい。

   まず1回目としてTachyonさんの第2弾の最初の問題を次回取り上げたいと思います。

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数独日誌110517

   数独日誌110514にTachyonさんからコメントをいただきました。Sue de Coqの手筋を使う問題です。管理人は1日考えましたがgive upしたいと思います。2択マスも少なく、全く手掛かりがありません。表出数字が多く、それで四角の対角線がらみの手筋を消しているような雰囲気があります。読者の皆さんで解けた方、是非コメントをいただければと思います。Tachyonさん、正解の発表はもう1,2日お待ちください。

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数独日誌110514

   前からSue de Coqという名前の手筋が気になっていました。SudopediaとHodokuのどちらのサイトにも載っていますが、「その他」というような分類です。何かフランス語のような、日本語の数独のような不思議な命名です。

   前にTachyonさんが、使ったというコメントをいただいたことがあると思います。今回この手筋を勉強しようと思い、SudopediaとHodokuの解説を訳してみました。よかったら参考にして下さい。ただこれを使わないと解けない問題は、私が普段解いている本には今までなかったように思います。下のサイトにある図と一緒にご覧下さい。
http://www.sudopedia.org/wiki/Sue_de_Coq
http://hodoku.sourceforge.net/en/tech_misc.php#sdc

(Sudopedia)
このテクニックはSue de Coqというハンドルネームの、Sudoku Players’ forum(どこにあるか知りませんが)のひとりのメンバーによって紹介されたものだそうです。(フランス人でしょうか)この人はこのテクニックに別の名前を付けていたのですが、これこそ真のSue de Coq(数独?)であるという意見があり、ハンドルネームがそのままテクニックの名前になったようです。

以下例題の部分を訳してみました。
第3行と第3ブロック(右上ブロック)の交差する部分について考えましょう。その部分の候補数字は12589です。その部分は2と9を同時に含むことはできません。なぜなら3行2列と矛盾するからです。またその部分は5と8を同時に含むこともできません。なぜなら1行7列と矛盾するからです。

その交差する部分は1と(2または9)と(5または8)を含まなくてはなりません。この結果、第3行と第3ブロックの候補数字から1を除外することができます。また第3行の残りのマスから2と9を除外でき、(管理人注 交差する部分に2が入る場合は3行2列が9となり、交差する部分に9が入れば3行2列が2となるから)第3ブロックの残りのマスから5と8を除外できます。(もしあれば)(管理人注 交差する部分に5が入る場合は1行7列が8となり、交差する部分に8が入れば1行7列が5となるから)これらは赤で示されています。

Sue de Coqはエレガントかつ効果的なテクニックで、一度にいくつかの数字を除外できます。しかしながらこのテクニックはあまり使われていません。

(Hodoku)
(左図)(左下ブロックと第7行の)交差している部分は7行1列と7行3列です。その部分は3459が候補数字です。第7行の7行7列には45の2択マスがあり、左下ブロックの8行2列には39の2択マスがあります。すると4と5が第7行の残りのマスから除外でき、3と9が左下ブロックの残りのマスから除外できます。

次の段落はうまく訳せませんでしたが、7行1列と7行3列の2つのマスには、7行7列に45の2択マスがあるので、4と5が同時には入れず、8行3列に39の2択マスがあるので、3と9も同時には入れません。ということで7行1列と7行3列の2つのマスには39のどちらかと45のどちらかが入ることになる、ということだと思います。この結果、交差している部分と7行7列に4と5(または5と4)が入るので、第7行の残りのマスから4と5が除外でき、交差している部分と8行3列に3と9(または9と3)が入るので、左下ブロックの残りのマスから3と9が除外できることになります。

(右図)これはSudopediaの例と同じ形で、交差する部分が7行9列と8行9列と9行9列になります。2行9列に56の2択マス、右下ブロックの9行7列に27の2択マスがあるので、交差する部分は4と27のどちらかと56のどちらかが入ります。この結果第9列の残りのマスから5と6が除外でき、右下ブロックの残りのマスから2と7が除外でき、第9列と右下ブロックの両方から4が除外できます。

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数独日誌110505

   世界文化社「超上級編26」一応終了しました。
98番は稲葉直貴さんの作品で、この作者名と数字の配置を見たときから予感はありましたが、四角の対角線の手筋を狙い撃ちにした作品。案の定四角の対角線がたくさん見つかりました。もしかしたら必要でなかったものもあるかもしれません。

   99番は四角の対角線(3行)のあと、同じ数字のRemote Pairsを2回使いました。

   100番は手筋の見落としがあったかもしれません。XY-Wingが1つ見つかりましたが、後は1と8についてのUnique Rectangleを使うか、5についてのSimple ChainとXY-Chainを組み合わせたような仮定法(背理法)を使うか、どちらかの解き方しかわかりませんでした。
Unique Rectangleはミシチャンさんのサイトでは「人間が作った日本製の問題にはできるだけ使わない」としていて、私もなるべく使わないようにしてきました。
http://www.geocities.jp/master_mishichan/hyper.html
皆さんはどう解かれたでしょうか。

   101番は初級手筋でほとんどマスが埋まらず、残り数字のチェックが大変で、これってできるのかしら、と思わせる作品。四角の対角線(3行)、XY-Wing、XY-Chainの順に適用して、完了しました。XY-Chainは2択マスの連鎖が7つもありました。

   39番はこの超上級編では珍しく、数字が順序良く1~8まで2周り並んでいました。93番のFinned FishはFin(魚のヒレ)が2マスありました。

   この「超上級編」シリーズは人気No.1だけあって、この本も満足のいく1冊でした。巻頭で編著者の西尾徹也さんは「世界一の難問集」と言っていますが、池田書店の「極」シリーズがヒント付きなので、同じような上級手筋を使い、ヒントなしのこの本の方が、私が普段やっている本の中でも難易度が高く、一番面白いかな、という気がします。やはり各作家の皆さんの競作という感じが問題のレベルを上げているのでしょう。

以下私の使った手筋です。
4国同盟(隠れ2国) 32,35,36,97
4国同盟(隠れ2国)×2 37
4国同盟(隠れ3国) 39
5国同盟(隠れ2国)31
四角の対角線 31
四角の対角線×2 94
四角の対角線×3 98
四角の対角線(3行) 99,101
四角の対角線(3行)×2 97,98
Sashimi Fish×2 92
Finned Fish 93
Remote Pairs 92
Remote Pairs×2 99
XY-Wing 95,100,101
XY-Wing×2 96
XY-Chain 101
Unique Rectangle 100

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