数独日誌130805
「激辛数独13」「Casty」さんは5,20,27,36,39,44の6題掲載。「koki」さんも13,55,66,88,98,104の6題掲載。「がじがじ」さんも51,58,76,86,92,99の6題掲載です。
「Casty」さんは局部限定をよく使いました。(特に27,39番はいい練習になると思います)「koki」さんと「がじがじ」さんはかたまり感のある配置がきれいです。特に58番は配置、解き味ともに見事な出来栄えで、今回の収穫の1題だと思います。
以下私の使った手筋です。
3国同盟 44,76,98,104
3国同盟×2 99
4国同盟(隠れ3国) 76
4国同盟 86,92
四角の対角線(X-Wing) 92
四角の対角線(X-Wing)×2 66
四角の対角線(X-Wing)×3 86
四角の対角線(3行 Swordfish) 98
四角の対角線(3行 Swordfish)×2 104
四角の対角線(3行 Swordfish)×3 99
次回は「ぶろちゃん」さん、「高由良りむ」さん、「ホーナタタ」さん、「Nishino Tatami」さんの作品を取り上げたいと思います。
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コメント
こんにちは。DokuZukiです。今回は「Algorithmer’s note」というsemiexpさんのブログの次の記事を紹介したいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/semiexp/mobile?sid=c3b4e005c77d7921&word=*%5BPuzzle%5D
内容の細かいところはよく分からないのですが、まずGrouped AICやAIC with ALSといった解法について書かれているようです。これらの解法なら私も理解しているつもりですが、これらに加えてFishy ALSという考え方も紹介されています。これについては全く知りませんでした。そこでGoogleで検索してみたのですが、確たる情報を得られませんでした。もしかするとFishy ALSはsemiexpさん独自の命名なのかもしれません。このFishy ALSですがかなり有用な考え方のようなので、こちらで紹介したいと思います。
まずFishy ALSの前にSwordfishについて復習してみます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ * ┃ * ┃ * ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で/にはXが入らないものとすると、r258の3行でXがc258の3列に限定されているので、Swordfishが成立します。r258c2のどこかに必ずXが入るので、c2の*からXを除外できます。同様にr258c5のどこかに必ずXが入り、r258c8のどこかに必ずXが入るので、c5、c8の*からXを除外できます。これを踏まえて次の図を考えてみます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
この図では、r258の3行でXがc2468の4列に限定されていてます。このようにN行でXがN+1列に限定されている場合、これらのXの1群をFishy ALSと呼ぶようです。ここでr258c2にXが入らないと仮定すると、r258c468でSwordfishが成立し、r258c8のどこかに必ずXが入ります。また、r258c8にXが入らないと仮定すると、r258c246でSwordfishが成立し、r258c2のどこかに必ずXが入ります。従って、r258c2のXとr258c8のXは強関係にあり、強リンクで繋ぐことができます。これは他の組み合わせでも成立します。このFishy ALSのXをr258c2、r258c4、r258c6、r258c8の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができるのです。このようにFishy ALSでは1種のGrouped的な強リンクを複数考えることができるので、AICとかのChainの1部に組み込むことができます。例えば次のようなW-Wingもどきを考えることもできます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ X / X ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ XY ┃ ┃ * * * ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ * * * ┃ ┃ XY ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図のr135c2468には、Xについての3×4のFishy ALSがあり、r7c2、r9c8にはXYの2択マスがあります。r7c2(YX)-r135c2=r135c8-r9c8(XY)のようなChainを考えることができ、Chain端のr7c2のYとr9c8のYのどちらかが必ず真になるので、どちらからも見ることができる*からYを除外できます。このW-WingもどきをFishy W-Wingと名付けてみようと思います。
次の図は2×3のFishy ALSのパターンです。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
このFishy ALSのXをr25c2、r25c5、r25c8の3グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。従って、このパターンでも当然Fishy W-Wingを考えることができます。そこで、実際にこのFishy W-Wingを適用できる問題を作ってみました。それがこちらです。
<26>
--- -32 ---
--5 --- --6
--3 --9 --5
1-- --- -57
-96 --- -3-
--- 27- 1--
--- 48- 7--
-3- --- -8-
4-- -6- 9--
Fishy W-Wing一発とはいかないですが、そう難しくはないはずです。
投稿: DokuZuki | 2013年8月11日 (日) 14時18分
これだけでは面白くないので、Fishy ALSの拡張を考えてみたいと思います。まず2×3のFishy ALSの拡張です。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で右上ブロックを1列と見なすと、2行×3列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr25c2、r25c5、r2c789の3グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。ただ、元々r5c2とr5c5のXを強リンクで繋ぐことができるので、r25c2とr25c5のXについては強リンクで繋いでもしょうがないですが。
次に3×4のFishy ALSの拡張を考えてみます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で右上ブロックを1列と見なすと、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr258c1、r258c3、r258c5、r2c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X X X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / / / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / / / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で中上ブロックと右中ブロックをそれぞれ1列と見なすと、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr258c1、r258c3、r2c456、r5c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
次にFranken Swordfishをベースにして3×4のFishy ALSの拡張を考えてみたいと思います。Franken Swordfishには2つのパターンがありますが、その1つがこちらです。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ / X / ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ * ┃ * ┃ * * * ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ X X X ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ * ┃ * ┃ ┃
┃ / X / ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ * ┃ * ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ * ┃ * ┃ ┃
┃ * ┃ * ┃ ┃
┃ * ┃ * ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
r135c2のどこかに必ずXが入り、r135c5のどこかに必ずXが入るので、c2、c5の*からXを除外できます。また、r13c789のどこかに必ずXが入るので、右上ブロックの*からXを除外できます。これを踏まえて次の図を考えてみます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ X / X ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ X X X ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
ここで例えばr135c1にXが入らないと仮定すると、Franken Swordfishが成立します。従って、これも3行×4列のFishy ALSと考えることができます。このFishy ALSのXをr135c1、r135c3、r135c5、r13c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ X / X ┃ X X X ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X X X ┃ X X X ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / / / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で例えばr13c789にXが入らないと仮定すると、Franken Swordfishが成立します。また、中上ブロックと右上ブロックをそれぞれ1列と見なすことができるので、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。このFishy ALSのXをr135c1、r135c3、r13c456、r13c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ X / X ┃ X X X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X X X ┃ / / / ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / / / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図でr5c789にXが入らないと仮定すると、Franken Swordfishが成立します。また、中上ブロックと右中ブロックをそれぞれ1列と見なすことができるので、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。このFishy ALSのXをr135c1、r135c3、r13c456、r5c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
Franken Swordfishにはもう1つパターンがあります。それがこちらです。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ * * ┃ * ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ * * ┃ * ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ * * ┃ * ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ * * ┃ * ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ * ┃ ┃
┃ X / X ┃ * ┃ ┃
┃ X / X ┃ * ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
r25789c1のどこかに必ずXが入り、r25789c3のどこかに必ずXが入るので、c1、c3の*からXを除外できます。また、r25c5のどちらかに必ずXが入るので、c5の*からXを除外できます。次はこのパターンをベースにして3×4のFishy ALSの拡張を考えてみたいと思います。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で例えばr25c8にXが入らないと仮定すると、Franken Swordfishが成立します。従って、これも3行×4列のFishy ALSと考えることができます。このFishy ALSのXをr25789c1、r25789c3、r25c5、r25c8の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図でr2c789にXが入らないと仮定すると、Franken Swordfishが成立します。また、左下ブロックを1行、右上ブロックを1列と見なすことができるので、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。このFishy ALSのXをr25789c1、r25789c3、r25c5、r2c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X X X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X X X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で左下ブロックを1行と見なし、中上ブロックと中央ブロックをそれぞれ1列と見なすと、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr25789c1、r25789c3、r2c456、r5c456の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。なお、上図で対象列をc13456の5列と考えてしまうと、Fishy ALSは成立しません。中上ブロックを行がr123の3行しかない列と見なし、中央ブロックを行がr456の3行しかない列と見なすと、それぞれ独立した列と考えることができるのです。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ / / / ┃ / X / ┃ / X / ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で左中ブロックを1行と見なすと、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr246c1、r246c3、r25c5、r25c8の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ / X / ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ / / / ┃ / X / ┃ X X X ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図で左中ブロックを1行と見なし、右中ブロックを1列と見なすと、3行×4列のFishy ALSと考えることができます。従って、このFishy ALSのXをr246c1、r246c3、r25c5、r5c789の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
私が思い付いた3×4のFishy ALSの拡張パターンはここまでですが、他にもあるかもしれません。また、4×5のFishy ALSの拡張も同様に考えることができますが、ベースとなるFranken Jellyfishのパターンが色々あり、ややこしいので割愛します。なお、「どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができる」と書いていますが、組み合わせによっては、Fishy ALSのグループで考えなくても普通の強リンクやGroupedの強リンクが成立している場合があります。
ところで、こちらにKraken Fishという解法が紹介されています。
http://sudopedia.enjoysudoku.com/Kraken_Fish.html
この解法をFishy ALSを使って説明することもできます。例図のKraken X-Wingの場合は、r258c25で2列×3行のFishy ALSを考えることができます。r2c25とr8c2、それからr5c25とr8c2をそれぞれ強リンクで繋ぐことができるので、次の2組の2-String Kiteに似たChainが成立します。
r2c25=r8c2-r9c3=r9c8
r5c25=r8c2-r9c3=r9c8
これらによりr25c8からXを除外できます。
ついでにSwordfishベースではなくFranken SwordfishベースのKraken Swordfishを考えてみました。それがこちらです。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ X X ┃ * X * ┃ * ┃
┃ / / ┃ * / * ┃ ┃
┃ X X ┃ * X * ┃ * ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X X ┃ / ┃ ┃
┃ X X ┃ / ┃ ┃
┃ X X ┃ / ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X X ┃ / ┃ ┃
┃ X X ┃ / ┃ ┃
┃ / X / ┃ / / / ┃ / X / ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図ではまずr13c5でLocked Candidates(局部限定)が成立し、r123c46からXを除外できます。ここでr78c13のどこにもXが入らないと仮定すると、Franken Swordfish(あるいはLocked Candidatesの2連続)が成立します。また、r78c13のどこかにXが入ると仮定すると、r9c2<>X → r9c8=Xとなります。従って、Franken Swordfishとr9c8=Xのどちらかが必ず成立するので、r13c8からXを除外できます。
これをFishy ALSを使って説明することもできます。c135で3列×4行のFishy ALSの拡張型を考えることができ、r1c135とr78c13、それからr3c135とr78c13をそれぞれ強リンクで繋ぐことができるので、次の2組のGrouped 2-String Kiteに似たChainが成立します。
r1c135=r78c13-r9c2=r9c8
r3c135=r78c13-r9c2=r9c8
これらによりr13c8からXを除外できます。
以上です。盛り沢山になってしまいましたが、参考になればと思います。
投稿: DokuZuki | 2013年8月11日 (日) 14時56分
DokuZukiさんへ
いつもいつも力作のコメントありがとうございます。私の理解力で解読できるか、はなはだ疑問のあるところですが、時間のあるときに挑戦してみたいと思います。
投稿: ikachan | 2013年8月12日 (月) 15時53分
ikachanさんへ
コメントありがとうございます。私は研究発表できれば本望なので、お考えになるのはikachanさんの気が向いた時で構いません。分かりにくいところは質問して頂ければ回答させて頂きます。後のコメントのFishy ALSの拡張型は結構難しいと思いますが、最初のコメントのFishy ALSの基本型はそれほどでもないと思います。
それから、前回コメントしましたFranken SwordfishベースのKraken Swordfishですが、次のFinned X-Wingも成立しているので、余り意味がありませんでした。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ * ┃
┃ / X / ┃ / / / ┃ X X X ┃
┃ ┃ ┃ * ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┃ / X / ┃ / / / ┃ / X / ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
大ポカです。忘れてください。
それと、もう1つ3×4のFishy ALSの拡張パターンを考えてみました。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X / X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ X / X ┃ ┃
┃ ┃ X / X ┃ ┃
┃ ┃ X / X ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
左中ブロックと中下ブロックをそれぞれ1行と見なすと、それらにr2を加えた3行でXがc1346の4列に限定されるので、3行×4列のFishy ALSが成立します。従って、このFishy ALSのXをr2456c1、r2456c3、r2789c4、r2789c6の4グループに分けると、どの2グループを組み合わせても強リンクで繋ぐことができます。
この拡張パターンを使ったFishy W-Wingを考えてみました。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┃ X / X ┃ X / X ┃ / / / ┃
┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┃ X* / X ┃ XY┃ ┃
┃ X / X ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃ ┃ X / X ┃ ┃
┃XY ┃X / X*┃ ┃
┃ ┃ X / X ┃ ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
上図ではr8c1(YX)-{r2456c1=r2789c6}-r5c6(XY)のようなChainを考えることができ、Chain端のr8c1のYとr5c6のYのどちらかが必ず真となるので、どちらからも見ることができる*からYを除外できます。
投稿: DokuZuki | 2013年8月12日 (月) 20時08分
DokuZuki様
新しい解法の紹介だということでどんなものだろうと期待しました。道具たてがすごいので追いかけることができません。とりあえず見本ということで示されている問題をやってみることにしました。
000 032 000
005 000 006
003 009 005
100 000 057
096 000 030
000 270 100
000 480 700
030 000 080
400 060 900
基本的な手筋を使った後の場面で目に付くのがあちこちに散らばっている2国同盟、3国同盟です。
6行目の三国同盟48,49、89が使えそうです。
r5c7とr6c8にある4のペアについて数字のつながり具合を調べます。r1c7の4が共通に消えますので8が確定します。
7行目に3国同盟12,13,123があります。これにつながった形でr9c8に12があります。r7c2が1のとき、r9c8は1になります。こういう離れた場所で同じ数字が入る時というのは他の場所の数字を同時に消してしまうことが起こる率が高いので調べてみる値打ちがあります。この場合、左上のブロックで消え残る1と右上のブロックで消え残る1とがどちらも1行目にあるということでぶつかってしまいます。
r7c2は2であることが決まります。
これで終わりまで行きます。
むつかしい解法を使わなければ解くことができないという問題ではないように思います。作成ミスでしょうか。
投稿: htms42 | 2013年8月22日 (木) 20時44分