数独日誌140115
ニコリ社「激辛数独Vol.14」作家シリーズ第4弾です。
近藤夲さんは69,72,84.101,103番の難しい問題中心です。
この5題はすべて表出数字の個数が20個という、この本のなかでも最少個数の問題だと思われます。表出数字が少ないと、作るのはだいぶ大変になるのではないでしょうか。解き味では2国同盟、3国同盟がたくさん登場するのが特徴だと思います。特に103番はn国同盟の波及が半端なかったです。この作問はすべて手作業で行われているのでしょうか?
101番で使った手筋
3と7についての局部限定
第4行に25の2国同盟
第6列に368の3国同盟
1についての四角の対角線(X-Wing)
6についての四角の対角線(3行 Swordfish)
8についての四角の対角線(3行 Swordfish)
第1行に125の3国同盟
103番で使った手筋
左上ブロックに357の3国同盟
第1列に149の3国同盟
第9列に246の3国同盟
第8列に12469の5国同盟(3578の隠れ4国)
右上ブロックに378の3国同盟
第3行に146の3国同盟
第1行に378の3国同盟
第5列に126の3国同盟
第9行に578の3国同盟
中下ブロックに249の3国同盟
近藤さんにはこのブログの初期の段階からコメントをいただいていて、実は新作問題もたくさん提供していただいています。(「ikachanの数独三昧」の「近藤夲さんの新作問題」参照)
http://ikachanzanmai.private.coocan.jp/kondo-mondai1.html
我ヒトにあらずさんは19,42,45,94番です。
45番が空白のブロックが3つもあり、ちょっと面白い問題でした。
ホーナタタさんは2,21,23,32番のやさしい問題が中心です。
32番は局部限定のいい練習問題だと思います。
はあさんさんは43,74,91,98番です。
43番は四隅のブロックに登場する2国同盟が巧みにアレンジされていました。91番はr19とc19にたくさん数字を配置して、四角の対角線の手筋をうまく仕込んだ、ちょっと105番を思わせる問題で、この形が流行り出しているのかな、という感じです。
以下私の使った手筋です。
3国同盟 91
3国同盟×2 84,98,101
3国同盟×3 72
3国同盟×9 103
5国同盟(隠れ4国) 103
四角の対角線(X-Wing) 98,101
四角の対角線(3行 Swordfish) 94,91,98
四角の対角線(3行 Swordfish)×2 101
四角の対角線(4行 Jellyfish) 91
次回は掲載3~4題のチビスケ丸さん、数字マジシャンさん、坂本伸幸さん、おの茶んさん、Gさんの問題を取り上げたいと思います。
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コメント
講評していただいた激辛数独投稿者の近藤です。
どうもありがとうございました。
> 近藤夲さんは69,72,84.101,103番の難しい問題中心です。
「激辛数独」の創刊以来、今のところ採用掲載の「皆勤賞」を
維持していますが、ひと頃は採用1題ぽっちなどという無様な
状態もありました。
投稿題の難度レベルを意図的に若干上げたことが効を奏した
のか、今回は5題の大台にのり、我ながら「カムバック成功」と
ほくそ笑んでいるところです。
> この5題はすべて表出数字の個数が20個という、この本の
> なかでも最少個数の問題だと思われます。
前号まで、しばらくの間、表出数字18個の世界でシコシコ
努力していましたが、バラェティに富んだ難問を作りにくい
ことだわかり、20個の世界を開拓し始めたところです。
> 表出数字が少ないと、作るのはだいぶ大変になるのでは
> ないでしょうか。
おっしゃる通りです。
投稿者として駆け出しの頃は、『表出個数少 → 難問を
作りやすい、作成の自由度が高い』と勝手に思いこんで
いましたが、実際に作ってみると、むしろこれが手枷
足枷になって、似たような解き味の問題になってしまう
ことに気づきました。
20個に切り替えたのは、そんな背景があったからです。
> 解き味では2国同盟、3国同盟がたくさん登場するのが
> 特徴だと思います。
これは私の好みと拘りで、「四角の対角線」手法はあまり
好まず、n国同盟までの手法で解ける難問を作りたいから
です。
でも、採用数を稼ぐには、「四角の対角線」手法を必要と
する難問もつくらねば……。
> 特に103番はn国同盟の波及が半端なかったです。
> この作問はすべて手作業で行われているのでしょうか?
問題作成上、「表出個数を少なく、その配置デザインを
カッコよく」をモットーにする私は、ついデザインから
入っていくので手作業がメインとなります。
しかし、完成した問題が単一解であることを確認するため
パソコンも利用しますが……。
> 101番で使った手筋
解き方は人それぞれですが、作者としては使用順不同で…、
二国同盟:計2箇所
三国同盟:計1箇所
四角の対角線:計3箇所
> 103番で使った手筋
同じく使用順不同で…、
二国同盟:計2箇所
二国同盟:計5箇所
三国同盟:計4箇所
四角の対角線:計1箇所
とカウントしています。
拙い問題に、丁寧な講評をありがとうございました。
次号以降も、よろしくお願いいたします。
投稿: | 2014年1月15日 (水) 22時14分
近藤夲さんへ
早速の、しかも丁寧なコメント、どうもありがとうございます。
「激辛数独」皆勤賞というのは何人くらいいらっしゃるのかと思い、バックナンバーをざっと見てみたのですが、おそらく近藤夲さん、清水知絵さん、森脇敏さんの3人だけのようです。これからも是非続けていただきたいと思います。
作問については、やはり基本的に手作業で作られているの
ですね。単純にスゴイと思います。
投稿: ikachan | 2014年1月16日 (木) 19時39分
近藤夲です。
> 「激辛数独」皆勤賞というのは何人くらいいらっしゃるのかと
> 思い、バックナンバーをざっと見てみたのですが、おそらく
> 近藤夲さん、清水知絵さん、森脇敏さんの3人だけのようです。
そのような視点で「激辛」を調べたことがありませんでした。
もっと多くいらっしゃるんだろうと思いこんでいましたが、意外に
少なかったんですね。
中には難易度などに不満があって、他誌にトラバーユして活躍
なさっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
僕の場合、ストイックなニコリ数独ルール・難易度、解き味・
温かさ(?)などがなぜか肌に合い、その中で遊んでいるうちに、
気がついたら「皆勤賞」になっていた次第です。
> 作問については、やはり基本的に手作業で作られているの
> ですね。単純にスゴイと思います。
「表出数字をより少なく、かつカッコイイ配置デザインで…」
「解き味にストーリー性を、意外性を…」などと欲張った拘りを
持つ僕には、これらを満足する問題自動生成をパソコン利用の
プログラミング能力が皆無です。
従って、「電脳」ではなく、「干涸らびかけた72年間稼働の
人脳」に頼るしかありません。\(~o~;)"> トホホホホ…
「激辛」の次号への投稿も完了し、しばらくは表出20個の
世界で遊んでいようと思っています。
投稿: | 2014年1月16日 (木) 22時59分