数独日誌140315
【25~32番、86~93番】世界文化社「超上級編Vol.31」の25~32番、86~93番までをやりました。今回は87番(平綾真理さん作、これは西山ゆかりさんのペンネームだと思うのですが、ひらあやまり、と読ませるのでしょう。また仲田留美さんは、なかだるみ、でこれも西山さんのペンネームだと思います)を取り上げたいと思います。初めての解き味でした。まず表出数字の配置がとても美しく、最近やった大日向一富巨さんの作品を思わせます。
さらに使った手筋がなんとSimple Chainだけだったのです。作者がどこまでそれを意識していたのかはわかりませんが、
3についてのSimple Chainでr4c4から3を除外
4についてのSimple Chainでr6c3から4を除外
5についてのSimple Chainでr4c7から5を除外
6についてのSimple Chainでr4c7から6を除外
8についてのSimple Chainでr6c7から8を除外
これで最後まで埋まってしまいます。この問題は今回の本の収穫だと思いました。Simple Chainの手筋についてはミシチャンさんのサイトを参考にしてください。
http://www.geocities.jp/master_mishichan/super.html
もしSimple Chainを使わないと、どういう手筋で解けるのか、興味があります。読者のみなさんよかったら教えてください。
私の解き方は、序盤、9つあるブロックのひとつひとつについて調べて、数字Aが入る可能性のあるマスが2つまで絞れる場合、その数字Aをその2つのマスに小さく書き込む、というやりかたです。この方法は局部限定やSimple Chainと相性がいいのです。
私の場合、Simple Chainの使い方は、ミシチャンさんのサイトに出ている色分けするような本格的なものではなくて、数字Aの入るマスが2つまで絞れたブロックがある程度ある場合、3つのマスまでしか絞れない他のブロックについて、その3つのマスのひとつにAが入るとすると、数字Aが入るマスを辿っていくと矛盾が起こる(1つの行or列にAが2つ入ってしまう)、よってこのマスからAが除外できる、という簡単な使い方です。
やっているうちにどういうときにこの手筋が使えそうか、つかめてくると思います。90番も87番と似たタイプでした。(因みに90番は仲田留美さんの作品です)
以下私の使った手筋です。次回は表紙の問題も含めて報告したいと思います。
(最終回になります)
3国同盟 27,93
3国同盟×2 28,29,86,89
4国同盟(隠れ2国) 31
4国同盟 89,91
4国同盟×2 88
四角の対角線(X-Wing) 25,26,32,86,88,92
四角の対角線(3行 Swordfish) 88,92
XY-Wing 91,92,93
XY-Wing×2 89
Sashimi Fish 93
Finned Fish 86
Simple Chain 93
Simple Chain×2 90
Simple Chain×5 87
Remote Pairs 27
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コメント
87番について、htms42さんのコメントを転載
させていただきます。
『>例えば3についてのSimple Chainでは、中中ブロックのみ3が入る可能性のあるマスが3つ存在し、残りのブロックはすべて2つまでに絞れます。
やってみました。
3でこの状態になるのはかなり後のことなのではないでしょうか。候補数字の整理が一段落した状態では6や9の方が2択の程度は進んでいると思います。井(3×3)を適用した後では6,9はすべて2択だけになっています。3はその6,9の2択に絡んだ状態になっています。1や4も2択で出てきます。
2択化の進んでいる6、または9について2択チェックを行います。右下の(3、9)ペアからスタートしてみます(左中のブロックにある(3,6)も目につきますが、そのペアの周辺に2択が多いのは下の段ですので(3,9)からスタートしました。r3c2の1、r7c9の8が確定します。この確定した数字をあてはめた後、先ほどの塗りわけに戻るとr2c3が7であることも確定します。これで終わりまで行きます。』
投稿: ikachan | 2014年3月15日 (土) 10時42分
すみません。
やり直しました。何かすっきりしなかったからです。紙に問題を転記するときに書洩らしがありました。r3c6にある3を記入していませんでした。それを書き加えたものでやると局面がかなり簡単になっていました。
改めて書かせていただきます。
3,4,6,9についてはすべて2択になりました。使ったのは3×3の四角の対角線です。それであちこちに3国同盟が出来上がります。7は中段の3つのブロック以外はすべて2択になります。左上、左下、中上、中下のブロックは2択だけで構成されているようになります。2択の進んでいるブロックが多いのでどの数字で始めるかの自由度は大きいと思いますがとりあえず左上のブロックの8のペアをスタートに使ってたどってみます。右下のブロックr7c9が8であることが確定します。これで終わりまで行きます。
(この場所の8が確定するのは右中のブロックの8が3択になっていることによります。したがって手早く当たりを付けたいというのであれば、r4c4の8を選ぶとr9c7の8に行き着くことを確かめるといいです。8は右中ブロック以外ではすべて2択になっていますからたどるのは簡単です。これが成り立つのであれば右中のブロックの中の8が全部消えてしまいますからそういう選択が排除されます。r7c9の8が確定します。
>>例えば3についてのSimple Chainでは、中中ブロックのみ3が入る可能性のあるマスが3つ存在し、残りのブロックはすべて2つまでに絞れます。
ここで「3」について成り立つとされていることは「8」についてのことだったのではないでしょうか。)
投稿: htms42 | 2014年3月15日 (土) 13時04分
[90]2と9はすべてのブロックで2択になります。これは井(3×3)を使うことで出来上がります。これでr4c8が4と決まり、終わりまで行くと思います。ikachanさんはこれをsimple chainで処理しておられるようですね([87]でも同じ)。「四角の対角線」はikachanさんがよく使われている基本手筋だと思いますのでちょっと不思議な感じがします。
投稿: htms42 | 2014年3月16日 (日) 12時56分
htms42さんへ
87番と90番、早速解いていただきありがとうございます。
数独日誌140315の記事に書きましたが、私の解き方は、『序盤、9つあるブロックのひとつひとつについて調べて、数字Aが入る可能性のあるマスが2つまで絞れる場合、その数字Aをその2つのマスに小さく書き込む、というやりかたです。』
この段階で使える手筋は、
ブロック内の2国同盟
局部限定(これは中盤になっても使えます)
Simple Chainといったところです。
この後残りマスの候補数字のチェックを行い、各マスの上部に候補数字を書き出します。これを行っている最中にn国同盟が良く見つかります。これが中盤という感じでしょうか。
ひととおり候補数字のチェックが終わると、
四角の対角線(3行以上を含む)
Sashimi Fish
Finned Fishを大体同じタイミングで探します。
これでフィニッシュできないとき、または候補数字のチェックが終わったときに2択マスが多く存在するときは、
XY-Wing
浜田ロジック
Remote Pairs
XY-Chain
これでほとんどの問題は解けると思います。
それでもダメなときは、
W-Wing
2-String Kite
XYZ-Wing
XYZ-Chainといったところでしょうか。
ということでSimple Chainだけで解けた、ということは私の解き方の場合、序盤だけでフィニッシュできた、ということになります。
投稿: ikachan | 2014年3月16日 (日) 19時51分
西山ゆかりさんは平綾真理とは別人だと思います。
超31-87(平綾真理)は、西尾世界4-24と180度回転すれば同じ位置に同じ記号が来るナンプレです。1から9を、9から1に変換しただけのわかりやすい例となっています。
超29-100(平綾真理)は超31-101(寿美麗光芒)及び、西尾世界4-100と列交換すれば同じ位置に同じ記号が来るナンプレです。
投稿: 北風 | 2014年3月16日 (日) 23時37分
北風さんへ
コメントありがとうございます。ごぶさたしております。
>西山ゆかりさんは平綾真理とは別人だと思います。
なんで西山さんのペンネームだと思ったかというと、表出数字の配置が似ているように感じていたからだと思います。
西山さんは(最近こそ少し違うようですが)各数字を基本3つのブロックに配置し、例えば左上、中中、右下ブロックなどのように上段、中段、下段の3つのブロックから1つずつ、また左段、中段、右段の3つのブロックからも1つずつというパターンが多く、他の作者の方と比べるとこの特徴がはっきりしていると思っていました。
しかしまあ、ペンネームを使われている作者の方は多いですし、もし平綾真理さんや仲田留美さんが女性だとすると、あとがきに書いてあるもう一人の女性である酒井美奈子さんの可能性もありますね。もしかすると男性が使っているペンネームだったりして。
似ている問題のご指摘ありがとうございました。よく気が付かれましたね。
西尾徹也さんの「世界で一番美しくて難しいナンプレ4」(2012年8月発売)の24番の解法メモを見ると、このときはまだSimple Chainを使ってはいなくて、
3国同盟×5
8についての四角の対角線(3行 Swordfish)
9についてのSashimi Fish(3行)
を使っていました。24番という比較的序盤の問題としてはずいぶん手筋を使ったようです。
投稿: ikachan | 2014年3月17日 (月) 18時33分
何度もすいません。
同じ問題を発表する作者=同じ人物、つまり平綾真理=西尾徹也だと思い意見させていただきましたがikachanさんの直感はそうではなかったみたいですね。
たしかに仲田留美さんについては、西尾徹也に作風が似ていますが、決定的な証拠は発見できていません。
投稿: 北風 | 2014年3月17日 (月) 19時59分