数独日誌140323
【背理法と私の解き方について】
今私が使える手筋の中で、Simple ChainとXY-Chainについては背理法を使って探しています。(今回は長文でスミマセン)
【Simple Chain】
私の場合、序盤、各ブロックについて、数字Aが入るマスが2つまで絞れた場合、Aをそのマスに小さく書き込むというやり方をしていますが、例えば数字1について調べた時、図1のようになったとします。図では左上、中上、左中、中中ブロックのみ書いてあります。1と書いてあるマスが、数字1が入る可能性のあるマスです。
図1
001 010
010 001
000 000
010 001
000 000
001 011
図1で中中ブロックだけ、1が3か所書いてありますが、実はSimple Chainによりr6c6には1が入りません。つまり、ここからが背理法になりますが、r6c6に1が入るとすると、中上ブロックではr1c5が1、左上ブロックではr2c2が1、左中ブロックではr6c3が1となり、第6行(r6)に1が2つ入ってしまい、矛盾します。よってr6c6から1を除外できます。
次のようなタイプもあります。
図2
001 010
010 001
000 000
010 011
000 000
001 001
図1と同じように考えるとr6c6から1が除外できて、中中ブロックで1の入る可能性のあるマスはr4c56のみとなります。この結果、1が入るのは左中ブロックではr6c3のみ、左上ブロックではr2c2のみ、中上ブロックではr1c5のみ、結局中中ブロックでもr4c6に1が入ることが確定します。この場合はSimple Chainで4つのブロックの1の場所がすべて確定します。
最近やった世界文化社「超上級編31」の87番は、5つの数字についてSimple Chainを探しただけで解けてしまいました。(図1のタイプも図2のタイプもあったと思います)
【XY-Chain】
私が背理法を使って探しているもうひとつの手筋がXY-Chainです。これは昔の記事にあるやりとりを、少し長いですが、再録したいと思います。私の疑問をヅケさんに回答していただいたものです。(数独日誌100924より ヅケさんは激辛数独などのペンネームでは福神ヅケさんです)
まず私の記事から
『XY-Chainは言葉では少し説明しにくいですが、例えば12,23,34,45,51という2択マスが5つ連鎖していたとします。1からスタートしてまた1に戻る感じです。この5つのうち1番目のマスと5番目のマスが同じ行(or列orブロック)にある場合、その行(or列orブロック)の1番目と5番目以外のマスから1を排除できる、という理論だと思います。なぜなら1番目と5番目以外のマスに1が入ると、1番目のマスは2、2番目のマスが3、・・・最後の5番目のマスが1となり、1つの行、列、ブロックに1が二つ存在してしまうからです。
1番目のマスと5番目のマスが同じ行(or列orブロック)にない場合は、1番目のマスと5番目のマスの交差点のマスから同じ理由で1が排除できます。
ところが前にXY-Chainを探していたところ、うまく探せず、次のように考えたものをXY-Chainとして解答メモに書いたことを思い出しました。同じような設定で12,23,34,45,52という2択マスが5つ連鎖していたとします。ここで1番目のマスに2が入るとすると、2番目のマスは3、・・・最後の5番目のマスが2となります。ここで1番目のマスと5番目のマスが同じ行(or列orブロック)にあると2が二つ存在して矛盾するので、1番目のマスには2は入らず、1で確定する、というものです。
背理法(仮定法)と言ってしまえばそれまでですが、何か浜田ロジックの自己完結型という感じがしないでもないです。ミシチャンさんのHPを見ても、こんな手筋は特に記述はないようです。Sudopediaはまだ調べていませんが、これは何か名前のある手筋でしょうか?』
この疑問について、ヅケさんから回答をいただきました。
『まず、ikachanさんが最初に挙げた[12]~[51]までの例は、 両端のマスが同一領域内にあるという条件なのでXY-cycle。(XY-chainの特殊ケース、ミシチャンさんサイトだとXY-chain(連続ループ))
で、2つ目の例ですが、
[23]~[52]までの4マスでXY-chainが成立し、[23]マスと[52]マスの共通ピアにある[12]マスから数字2(両端のマスの共通の候補)を排除するイメージですね。 (ミシチャンさんサイトだとXY-chain(不連続ループ))
後者の方がより一般的で、最も単純な例はXY-wingです。XY-wing([ZX]-[XY]-[YZ]で両端のマスの共通ピアから共通候補Zを排除)の3マスを1マス増やして4マスにしたイメージ と言えば分かり易いでしょうか?』
で、私の返事が、
『ヅケさんへ
コメントありがとうございます。XY-Chainが成り立っていたんですね。私にとっては目からウロコという感じでした。
私には2つの数字の連鎖をたどって最初の数字に戻る、という形より、2番目の例のように、1つのマスに1つの数字が決まる、という形にしたほうがXY-Chainは探しやすいように思いました。』
一番最後に書いてあるように、マスXに数字Aが入るとして、2択マスを辿って、1つのマスに1つの数字が入ることを続けていくと、矛盾が起こる、よってマスXに数字Aは入らない、というやり方で探しています。つまり背理法です。
マスXに数字Aが入ると矛盾が起こる、というのと、ある手筋でマスXから数字Aが除外できる、というのは表裏の関係にあると思います。
ミシチャンさんのSimple Chainの説明にも背理法との関係の記述がありますが、ある手筋を探すのに背理法を使うというのは許容範囲ではないか、と考えているのですが、皆さんはどうお考えですか?
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