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数独日誌140427

【世界文化社新シリーズ最終報告】
   世界文化社北野ひぐま著「難問ナンプレタイムアタック」の最終報告です。著者のいうように、前作「難問ナンプレに挑戦」と比べると、少し易しくなったと思います。

   前の記事に書いた通り、とにかく途中の波及の仕方が鮮やかで、解いていてとても気持ちがよかったです。候補数字のチェックが億劫な問題の場合に、「チェック大変」というメモを書くのですが、それはほとんどありませんでした。

   最後のほうの問題は、解く人によっていろいろな手筋がありそうです。別の解き方をされた方、コメントをいただけると嬉しいです。

   25番は面白い問題でフィニッシュが鮮やかだったと思います。
   56番はちょっと手筋が過剰になってしまったようです。

   次回は世界文化社「超難問ナンプレAAA Vol.2」下一桁が4の問題について報告したいと思います。

97番
13の2国同盟2つによるW-wingでr9c2から1を除外
(2つとも3だと第5列に3が入りません)

98番
左中ブロックに123の3国同盟
第7行に138の3国同盟
9についてのSimple Chainでr5c1とr9c4から9を除外
2についてのSashimi Fishでr5c13から2を除外
第6列に356の3国同盟
右下ブロックに138の3国同盟

99番
第5行に127の3国同盟
1についてのSashimi Fishでr6c5とr5c2から1を除外

100番
第8列に23の2国同盟
第1行に679の3国同盟
第9列に149の3国同盟
4についてのSashimi Fishでr5c7から4を除外
6についての四角の対角線(3行 Swordfish)
14,47,721のXY-wingでr9c5から1を除外
第3列に89の2国同盟

101番
46の2国同盟4つによるRemote Pairsでr1c9から4と6を除外
2についてのFinned Fishでr6c8から2を除外
46,64,41,12,21,14のXY-chainでr6c2から4を除外
第6列に4789の4国同盟
41,15,56,64,46,64のXY-chainでr5c5から4を除外

☆7つ以外の問題で私の使った手筋です。
3国同盟 23,24,60
3国同盟×2 21
5国同盟(隠れ2国) 60
Simple Chain 57
四角の対角線(X-wing) 57,59,60
四角の対角線(X-wing)×2 56
Sashimi Fish 58
XY-wing×2 56

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コメント

[100],[101]について私のやった手筋です。

[100]4,4のペアが目に付きましたのでつながり具合を調べました。中中のブロックの(4,4)ペアから始めます。どちらの4からスタートしてもr2c6の5が消えます。r3c5が5に確定します。これで終わりまで行きます。

[101]私は6列に15の2国同盟があることが先に判りましたので46のペアを使っての3の確定はやっていません。全体に2択化が進んでいますのでそれに合わせてチェックします。下の3つのブロックと5列はすべて2択になっています。r3c58には1,2の2国同盟があります。r7c67にある(4,4)の2択でスタートします。右中ブロック、r456c7の4が消えます。これで43,36,64のxy-wingでr7c6の4が消えます。8が確定します。これで終わりまで行きます。

でもまあ、どれでやっても大した違いではありませんね。

私の使っている2択ポイントチェックという手筋はikachanさんがsimple chainで使っておられるのと同じ論理のものです。違うのはikachanさんは同じ数字の中でのつながりでないといけないと思っておられるのではないかということです。でもこの論理は同じ数字であっても、そうでなくても、数字がつながっていさえすれば使うことができるものです。これを使うと公式の見本市のようなややこしい場面を作り出す必要がなくなります。数字の配置に対する細かい制約も設定する必要がありませんので使いやすいです。解法は使いやすくなければ意味がないと私は考えています。ikachanさんやDokuZukiさんが、解法の手掛かりが見つからなくて私のやった解法を見てやったということにものすごく疑問を感じました。解法の解説をやるほどの人がその解法の手がかりを見つけることができなくて他の解法を参照したというのですから。

そういう風に、ある決まった解法を使わないと解けないと考えていると手掛かりが見つからなくていつまでもおろおろするということになります。武井さんの本にあった「鉛筆がしおりと化してはや数日」というのは前提にしている解法の体系がおかしいということを表しているのではないでしょうか。ナンプレ(数独)はごてごてと可能性を1つずつチェックしていくことでも解くことができるものです。「解法」はその作業を短縮してくれるもののはずでした。「解法の手掛かりが見つからなくて何日も・・・」というのは本末転倒だと思います。

投稿: htms42 | 2014年4月30日 (水) 10時38分

htms42さんへ
コメントありがとうございます。

数独ナンプレというのはいろいろな楽しみ方ができると思います。

とにかく解けることが楽しい、という立場であればhtms42さんの2択ポイントチェックのやり方は有力な考え方だと思います。

数独ナンプレは解けなければ面白くない、と私も考えていますが、私はさらに、いろいろな手筋が使えるようになる、(ある意味技術が上達する楽しみ)いろいろな手筋を探す楽しみも大きい、と感じる立場です。

htms42さんが解いた形を参考に手筋を探す、というのは、まさにTachyonさんに紹介してもらった新しい手筋をなんとか探し出そう、それを見つける喜びを味わいたいという表れなわけです。

問題の作り手も、基本的にはある手筋を想定して問題を作っているので、作者が想定している手筋を一発で見つけることができて、さらにフィニッシュまでいけば、その喜びは一層大きなものになります。

『鉛筆がしおりと化してはや数日』というのは、手筋を探す楽しみをかなり重視している立場、ということでしょう。ただ数日も手筋を探し続けるというのは、確かにあまり楽しくなくなってしまいそうではありますが。

Simple Chainについては、ミシチャンさんのサイトでも比較的やさしい手筋として解説されていること(この名前の手筋は1種類の数字についてのもののようです)、私の解き方ではかなり序盤で使えること、などから最近よく使うようになりました。ただ世界文化社の作者の皆さんは、あまりこの手筋は想定していないようには感じています。

手筋というのは、効率よく矛盾を見つける手立て、という考え方ができると思います。SudopediaやHoDoKuのサイトを見ると、おそらく世界中の人が知恵を出し合って様々な手筋を考え、数独ナンプレの世界をより豊かにしていると思います。その豊かな世界を味わわない手はない、と思っています。

投稿: ikachan | 2014年4月30日 (水) 18時35分

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