数独日誌170602
【超難問ナンプレAAA9 下一桁6の問題】
今回はXY-loopが大活躍しました。XY-loopというのは、例えば66番では、4つのマスr38c28の候補数字が、
r3c2(28)-r3c8(24)
r8c2(68)-r8c8(46)
となっているとき、
r3c2(82)-2-r3c8(24)-4-r8c8(46)-6-r8c2(68)-8-r3c2
これで4リンク構成の、弱リンクのみでつながった連続タイプのNice Loopが成立します。この結果、Nice Loopの規則から、
第3行のほかのマスから2が、
第8列のほかのマスから4が、
第8行のほかのマスから6が、
第2列のほかのマスから8が除外できます。
登場する4種類の数字について、このように四角形の四隅に2択マスがしりとりのように連鎖している場合です。比較的見つけやすいと思います。
その66番(青木真一さん作)
9についての四角の対角線(X-wing)
XY-loop
ソルバーでは、
右上ブロックに17の隠れ2国同盟
2についての四角の対角線(X-wing)
9についての四角の対角線(X-wing)
左中ブロックに168の3国同盟
第5行に29の隠れ2国同盟
と解いていました。
このHoDoKuのソルバーは、XY-loopは実装されていないようで、Nice Loopに含まれているんだと思います。
76番(月夜田うさぎさん作)
第4行に16の2国同盟
5についてのSimple Chainでr7c7から5を除外
62,29,96のXY-wingでr5c8から6を除外
第8列に357の3国同盟
第6行に468の3国同盟
r26c28にあるXY-loop
ソルバーでは、
第4行に16の2国同盟
5についてのSkyscraperでr8c1とr7c7から5を除外
第7行に369の3国同盟
27,73,32のXY-wingでr3c123から2を除外
これは解き方がだいぶ違っていたようです。
96番(青木真一さん作)
これはほとんどr79c28のXY-loop一発で解けました。
ソルバーでは、
8についての四角の対角線(3行 Swordfish)
何とこれだけでした。
これはちょっと編集ミスではないでしょうか。
以下私の使った手筋です。
3国同盟 16,46
3国同盟×2 26,36,76
4国同盟(隠れ3国) 6
四角の対角線(X-wing) 66,86
四角の対角線(3行 Swordfish)86
Simple Chain 76
Sashimi Fish 46,56
Finned Fish 16
XY-wing 36
XY-chain 26
XY-loop 66,76,96
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- 数独日誌241208(2024.12.08)
- 数独日誌241201(2024.12.01)
- 数独日誌241124(2024.11.24)
- 数独日誌241117(2024.11.17)
- 数独日誌241110(2024.11.10)
コメント
はじめまして、Rintaroと申します。
そろそろ二コリから難関数独、超激辛数独の2つが発売されますね。どのくらい知られているかは分かりませんが、あの2冊、投稿も受け付けているらしいです(激辛な問題がそこまでたくさん投稿されるとは思えないので、依頼もあると思います)。
数独通信に地味に書かれていました。
私も一応投稿してるんで、難関数独2などでikachan
さんと会えるかも。
面白くなっているといいですね。
とりあえず私は難関数独を買って解く練習を頑張ります。
投稿: Rintaro | 2017年6月 3日 (土) 07時46分
Rintaroさんへ
コメントありがとうございます。
ニコリ社「激辛数独」は今回から2種類に分かれるわけですが、それぞれ名前が「難関数独」と「超激辛数独」になったんですね。これは知りませんでした。
おそらく解いていてより楽しめるのは「難関数独」の方ではないでしょうか。
前にも書いたんですが、四角の対角線(ニコリ社の用語では「井桁理論」)は見つけやすいケースもありますが、まだ埋まっていないマスの候補数字をひととおり書き出さないと、見つけにくい場合も多く、この手筋がよく登場する問題は解き味がよくないことが結構あると思います。
Rintaroさんは問題も作られているんですね。
私も一時期作っていて、「数独通信」に掲載されたこともあるんですが、最近はもっぱら解くだけになってしまいました。よかったら私のHP「ikachanの数独三昧」の「ブログ記事一覧」をご覧ください。
http://ikachanzanmai.private.coocan.jp/
初めて掲載された時のことなども記事にしています。(数独日誌090206参照)
投稿: ikachan | 2017年6月 3日 (土) 09時35分
返信ありがとうございます。
以前、amazonで激辛数独18を買ったのですが本を開いたときはびっくりしました。難しい問題は成立させるだけで大変なはずなのに、見た目が華麗な問題ばかり。
しかし、半分くらい進めたところでギブアップ(43番、予約を見逃していたよう)。
今もちょっとずつ進めているのですが、やはり自分には難しすぎました。
というような経験もあって、激辛数独の2分化は大歓迎です。
まず、難易度の層を分けたことで、多くの人のニーズにこたえられるようになったと思います。私みたいにもうちょっと易しくしてほしいと思う人もいれば、ikachanさんのように難しいものが好きな人もいるので。それに、
今の難易度がちょうどよかったって人は2冊とも買えばいいですし(笑)
作り手視点を考えると、単純に掲載量が多くなりますし、
これは予測にすぎませんが、難易度がさらに高い問題も載せられるようになるのではないかと。
先ほどのコメントに書いたように、投稿のみだった人も活躍することができるのかもしれないです。
それで、四角の対角線を使う問題は解き味があまり良くないということについてですが、これは、そもそも見つけずらい上、作者が四角の対角線を使おうと無理をしていることが原因のような気がします。私も1,2回作ったことがあるのですが(うち1問は投稿済み)、四角の対角線を使うのに力を傾けすぎになりがちでした、ですから、無理のある解き味になることがあるのではないでしょうか。(上手な人の問題は、それを感じさせない配置の問題も多いのですが)
とにかく、発売が楽しみですね。
投稿: Rintaro | 2017年6月 3日 (土) 11時03分
ちなみに、19,20は買わなかったです。
投稿: Rintaro | 2017年6月 3日 (土) 11時21分
Rintaroさんへ
返信ありがとうございます。
確かに見た目のきれいさはニコリ社と世界文化社の問題ではかなり違いますよね。世界文化社の問題である程度きれいさを追求しているのは西尾徹也さんくらいで、西尾さんには「世界で一番美しくて難しいナンプレ」というシリーズ本もあるくらいです。
私は簡単な問題しか作ったことがないので、四角の対角線の手筋を使う問題はチャレンジしたことがありません。
作り手からすると、見た目が美しく、四角の対角線の手筋も比較的見つけやすい、という問題はとっても作るのが難しいのかもしれませんね。
前回の「激辛数独20」は全く手を付けず、スルーしてしまったんですが、今回はとりあえず2冊とも買ってみようと思います。
投稿: ikachan | 2017年6月 3日 (土) 12時01分